佐原のオーベルジュ・ド・マノワール吉庭様にて、メニュー撮影を行いました。今回はお食い初めのお膳の撮影です。フレンチで知られるお店ですが、日本料理も専任の料理人が入り、しっかりと作り込まれています。
こちらのお店は、リニューアル当初からオフィシャルとして撮影を担当させていただいています。その中で、カメラマン選びに関して印象的な出来事がありました。ある若いカメラマンが「勉強のために撮影させてほしい」と営業に来られたそうです。
オーナー様は柔軟な考えをお持ちなので、実際に撮影の機会を与えたとのことですが、結果として使える料理写真は一枚もなかったと伺いました。空間や庭といった“スナップ撮影”はそれなりに撮れていても、料理となると成立しない。この差は、カメラマン選びにおいて非常に重要なポイントです。
料理写真は、ただシャッターを切れば成立するものではありません。光の設計、料理のピークの見極め、構図の整理といった複合的な要素が揃って初めて成立します。特にお食い初めのように意味や形式がある料理は、見た目だけでなく「どう見せるか」の理解が必要です。
その際、オーナー様が過去に私が撮影した写真を見本として提示したところ、「これは無理です」とそのカメラマンは対応できなかったそうです。この時点で分かるのは、再現性の有無です。提示されたクオリティに対して、自分の技術で応えられるかどうか。ここがプロとそれ以外を分ける明確な基準になります。
最近は自然光で雰囲気良く撮る、いわゆるスナップ寄りの撮影スタイルも増えていますが、メニュー撮影はそれとは全く別の領域です。安定して同じ品質を出し続けるためには、光を組み立て、環境をコントロールする技術が不可欠になります。
カメラマンを選ぶ際は、ポートフォリオの「雰囲気」ではなく、「料理として成立しているか」「どのカットも品質が揃っているか」を見ることが重要です。一枚だけ良い写真があるのではなく、全体として再現性があるかどうか。この視点がないと、依頼後のミスマッチが起きやすくなります。
料理撮影は売上に直結する要素です。だからこそ、誰に依頼するかで結果は大きく変わります。見た目の印象だけで判断せず、技術と再現性を基準にカメラマンを選ぶことをおすすめします。
料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。
ラ・クレアシオン
住所:埼玉県草加市新栄1-13-5
サニーヒルズ103
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