原宿のHONOLULU COFFEE様にて、OPEN1周年記念の特別メニュー「アニバーサリー・ハウピア・ココア」の撮影を行いました。開店記念日から約1ヶ月間使用されるポスター用の写真とのことで、メニュー写真というよりも、ポスターとして店頭で目に入ったときの印象を意識して撮影を組み立てています。時期的にもクリスマスシーズンを意識し、少し季節感のある雰囲気で撮影しました。
ライティングは、ココアの温かさやココナッツのやさしい印象が伝わるよう、全体として暖かみのある光で設計しています。ただし、雰囲気を優先して光を柔らかくしすぎると、背景や装飾の質感が弱くなり、ポスターとしての視認性や華やかさが足りなくなってしまいます。そのため今回は、柔らかい印象は保ちながらも、カップの縁や装飾の反射部分にはきちんとハイライトが出るように、光の距離や当て方を調整して立体感を出しています。
今回の撮影で特に気をつけたのは色の再現です。背景に使用しているグリーンの布は、料理撮影では色被りを起こしやすい色です。光が回り込みすぎると、影の部分に背景の緑色が入り込み、飲み物や器の色が濁って見えてしまうことがあります。そのため今回は、光を柔らかくしすぎず、影の輪郭が少し残る程度に光の回り込みをコントロールし、雰囲気と色再現のバランスを取るようにライティングを設計しました。
また、今回の写真では湯気を強調するような演出は行わず、飲み物の表面の質感やカップの光の入り方、背景の装飾とのバランスで温かい雰囲気を表現しています。温かい飲み物の写真は、必ずしも湯気で表現する必要があるわけではなく、光の色や影の柔らかさ、周囲の雰囲気によって温度感を表現することもできます。
1周年の記念メニューということもあり、派手に演出するというよりも、お店が積み重ねてきた時間や落ち着いた雰囲気が伝わるように、全体のトーンは少し落ち着かせています。料理写真は料理単体の記録ではなく、お店の雰囲気やコンセプト、価格帯、季節感まで伝える役割があります。
料理撮影では、料理そのものだけでなく、使用される媒体、掲示される場所、季節、店舗の雰囲気などを考えながら、光の色、光の硬さ、背景との距離、色の再現を設計していきます。写真はその場にあるものをそのまま撮るのではなく、見せたい印象から逆算して光を作っていく作業だと考えています。
料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。
ラ・クレアシオン
住所:埼玉県草加市新栄1-13-5
サニーヒルズ103
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