コース料理の撮影は「主役を決める」ことで写真が変わる|上野の森スモークダイニングGAGA 撮影事例

query_builder 2025/11/29
ブログ

上野にある燻製料理専門店、

上野の森スモークダイニング GAGA様にて、美食家燻製コースの料理撮影を行いました。


今回の撮影で最も意識したのは、コース料理を説明的に並べて見せるのではなく、主役となる一皿に視線を集中させ、写真としての食欲と印象を強く残すことです。コース料理の撮影では、全体を均等に見せようとすると、どうしても一枚一枚の印象が弱くなってしまいます。そこで今回は、コースの中でも象徴的な料理を主役に設定し、写真としての完成度を優先して構図と光を設計しました。


主役に据えたのは、黒毛和牛の燻製ローストビーフです。しっとりとした肉の質感、表面の艶、そして燻製特有の落ち着いた色味を美しく見せるため、光の角度、皿の向き、カメラの高さ、寄り具合を細かく調整しながら撮影を進めました。料理撮影では、料理そのものを動かすことよりも、光とカメラの位置を調整する方が仕上がりに大きく影響します。肉の繊維が最も美しく見える角度、艶が出る位置、影の落ち方を探しながら、最も料理が美味しそうに見える瞬間を探してシャッターを切っています。


背景には「燻製鶏と5種類の茸をポルティーニソースで」を配置し、主役を引き立てながらコース料理としての流れや物語性を写真の中に持たせました。背景の料理は目立たせすぎると主役を邪魔してしまい、逆に弱すぎると画面が単調になります。存在感を残しながらも主張しすぎない位置、明るさ、ボケ量を調整することで、写真に奥行きと空気感が生まれます。


料理撮影は、料理をただ並べて撮るのではなく、一皿の表情と奥行きを丁寧に拾い上げていく作業だと考えています。光、構図、背景、皿の距離感、そのすべてを設計することで、料理は単なる記録写真ではなく「食べたくなる写真」に変わります。


GAGA様の燻製料理は味はもちろんですが、料理の佇まいそのものがとても魅力的でした。その空気感や余韻まで写真に写し込むことができたとき、料理撮影の面白さと難しさ、そしてこの仕事の魅力を改めて感じます。コース料理の撮影では、すべてを均等に見せるのではなく、主役を決め、光と構図で物語を作ること。それが料理写真の印象を大きく変える重要なポイントだと思います。



料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。

----------------------------------------------------------------------

ラ・クレアシオン

住所:埼玉県草加市新栄1-13-5

          サニーヒルズ103

----------------------------------------------------------------------

NEW

VIEW MORE

CATEGORY

ARCHIVE

TAG