焼肉のシズル撮影は「煙」で決まる|ホルモン撮影における光と色の設計

query_builder 2025/11/13
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焼肉の全国チェーン、 焼肉ホルモンたけ田様にてメニュー撮影を行いました。今回撮影したのは、ホルモンを網の上で焼いているイメージカットです。


焼肉の撮影というと、炎を強調してインパクトを出す方法もありますが、今回はあえて炎ではなく「煙」でシズル感を作る方向で設計しました。ホルモン特有の脂が落ちたときに立ち上がる煙には、焼いている臨場感や香りのイメージが自然に含まれています。その動きをどう写真に落とし込むかが、今回の撮影の軸でした。


通常の料理撮影ではストロボの閃光で一瞬を止めることが多いですが、煙の流れを表現するためにシャッタースピードをあえて調整し、わずかに動きを残しています。完全に止めてしまうと煙はただの白い塊になってしまうため、空気の流れが感じられる程度に残す。この微妙なバランスが、写真のリアリティを大きく左右します。


光についても、ストロボだけで完結させるのではなく、室内の環境光をあえて取り入れたミックス光で組み立てました。ストロボはホルモンのハイライトや質感を出すために限定的に使い、それ以外は店内の光を活かすことで、実際に店舗で焼いているような空気感を再現しています。


色再現も今回はあえてコントロールしすぎず、多少の色被りを残す方向で仕上げています。完全にニュートラルな色に整えてしまうと、現場の熱量や雰囲気が失われてしまうためです。焼肉店でホルモンを焼いているときの、少し暖かみのある色の混ざり方をそのまま写真に落とし込むことで、リアルな体験に近づけています。


ミックス光の撮影は一見シンプルに見えますが、ストロボと環境光のバランスを少しでも間違えると、質感もシズル感も一気に崩れてしまいます。煙の出方、光の当たり方、色の混ざり方を現場で細かく確認しながら調整することで、はじめて成立する撮影手法です。


料理撮影は、ただ美味しそうに見せるだけでなく、その場の空気や温度、音まで感じさせることが求められます。今回のように煙と光をコントロールすることで、視覚だけでなく記憶に残る一枚に近づけることができると考えています。



料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。

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住所:埼玉県草加市新栄1-13-5

          サニーヒルズ103

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