料理撮影：「佐原にて、光を纏う皿に出会う――吉庭『煌〜kirameki〜コース』撮影記」 | 料理の撮影は長年の経験を活かすラ・クレアシオン | Blog

水郷の町、佐原。風情あるその一角に佇むレストラン「吉庭」にて、贅を尽くしたコース料理「煌〜kirameki〜コース」の撮影を行った。 　

幕を開けるのは、八寸仕立ての和前菜。彩りと配置に細やかな心配りが感じられ、一皿に宿る四季の気配が静かに語りかけてくる。続いて洋の前菜へと移り、スープと焼きたての自家製パンが温かさを添える。 　

主役の一皿は、千葉県産の伊勢海老。殻をまとった堂々たる姿に、素材の力と丁寧な下処理の妙が感じられる。続く牛フィレ肉は、しなやかな赤身に繊細な火入れが施され、季節野菜との調和が美しい。皿の上で完成された調和が、静かに心を打つ。 　

締めくくりには甘味とともに、珈琲または紅茶が添えられる。余韻を愉しむ時間すらも、このコースの一部だと感じさせる静けさがある。 　

価格は9600円（税別）。だが、数字では語りきれぬ価値がそこにはある。料理長・江副大二郎氏が手がける一皿一皿には、技巧だけでなく“もてなし”の精神が通っている。 　

なお、このコースは季節に応じて内容が変わるとのこと。次に訪れる際には、また異なる煌めきに出会えるだろう。 　

撮影を通じて、食が奏でる静謐な光を垣間見た。佐原の町とともに、心に残るひとときであった。

◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉

料理撮影・メニュー撮影 お受けしています

関東一円に出張撮影いたします

東京・埼玉・千葉・神奈・茨城・栃木・群馬

◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉