焼き鳥のシズル写真は光で作る|つくね撮影におけるミックス光の設計

query_builder 2026/03/25
料理撮影の専門知識
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千葉ニュータウン中央のとりのごん助様にて、つくねを焼いているイメージ撮影を行いました。今回は店頭の大きな看板に使用する写真ということで、遠くから見ても目に入るインパクトとシズル感を出すことを目的に撮影を組み立てています。


通常、厨房内ではスペースの関係でカメラポジションが制限されることが多く、手前から迫るような構図を作ることが難しい場合があります。今回は看板用の写真ということで迫力のある構図が必要だったため、焼き台を店内入口付近まで移動していただき、カメラ位置と背景の距離を確保して撮影環境を作りました。料理撮影ではカメラや光よりも、まず撮影環境を作ることが重要になる場合が多いです。


ライティングはストロボ光と室内灯のミックス光で組み立てています。ストロボの役割は、つくねの表面のハイライトのエッジを立て、立体感とシズル感を出すことです。一方で室内灯のオレンジ色の光は影の部分に残し、厨房で焼いている雰囲気を作っています。ストロボだけでは雰囲気が出ず、室内灯だけでは写真が締まりません。この2つの光をどうバランスさせるかが、今回の撮影のポイントでした。


色の再現については、ストロボが当たっている部分はそのままだと白っぽくなりすぎるため、RAW現像の段階で色温度を調整し、全体の色のバランスを整えています。撮影時の光の設計と、現像時の色の調整はセットで考える必要があります。


炭火で焼いているイメージの撮影で特に難しいのは煙の表現です。煙は形が一定ではないため、光をしっかり設計した上で何枚も撮影し、その中から一番良い煙の形を選びます。煙がきれいに写るかどうかで、写真の臨場感は大きく変わります。


イメージ写真の撮影では、料理を並べて撮るだけではなく、煙、光、空気感まで含めて写真を作っていきます。こうした写真は偶然ではなく、光と環境を設計して作るものです。料理撮影はシャッターを押す仕事ではなく、写真を設計する仕事だと思っています。



料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。

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