神戸牛を美しく撮る料理撮影のライティング理論|赤身と焼き色を両立させるプロの技術

query_builder 2026/03/08
料理撮影の専門知識
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赤坂の神戸牛511にてコース料理の撮影を行いました。 今回撮影したのは「兆 -KIZASHI- コース(¥23,760)」です。


コースの内容は、神戸牛のリエット、前菜二種、アメーラトマトサラダ、炭火焼魚、神戸牛肉そうめん、窯焼き神戸牛サーロイン(80g)、堂島ロールケーキと桜のアイスクリームという構成でした。


今回の撮影で特に意識したのは、神戸牛サーロインの焼き色と赤身の断面の美しさをどのように表現するかという点です。神戸牛は非常に高価な食材であり、その価値を写真の中で正しく表現する必要があります。料理撮影では単に料理を写すだけではなく、食材の価値や料理人の技術を視覚的に伝えることが重要になります。


ステーキの撮影では、焼き色のついた表面と、カットした際に見える赤身の断面という二つの魅力があります。しかし、この二つは光の当たり方によって見え方が大きく変わります。焼き色のついた表面は、光が不足するとすぐに沈んでしまうため、ある程度積極的に光を当てる必要があります。一方で、光を当てすぎると赤身の部分が白く飛んでしまい、肉の質感が失われてしまいます。


そのため今回は、ライトを左後方より当て流ところを、若干もう少し左側に避ける形で配置しました。こうすることで焼き色にはしっかり光を当てながらも、赤身の階調を保つことができます。料理撮影では、光の位置を数センチ単位で調整することで写真の印象が大きく変わるため、この微調整が非常に重要になります。


さらに今回はコース料理の撮影であったため、メインのステーキだけを強調するようなライティングはできませんでした。メインに光を当てすぎると、隣にある炭火焼魚や他の料理が白く飛んでしまう可能性があります。コース料理の撮影では、料理全体のバランスを保ちながら、どこに光を配置すれば全体が最も美しく見えるかを見極める必要があります。


また、今回の撮影で難しかったポイントは、食材ごとの反射率の違いです。牛肉の表面、赤身の断面、そして奥に配置される焼き魚では、光の反射の仕方が大きく異なります。これらを同時に美しく見せるためには、光量のバランスを慎重に調整する必要があります。今回は焼き魚が白く飛んでしまう直前のギリギリのラインまでライトを牛肉に当てることで、神戸牛の存在感を最大限に引き出しました。


料理撮影は単純に料理を撮影する仕事ではありません。食材の質感、光の反射、料理同士のバランスなど、多くの要素を整理しながら撮影する専門的な技術が必要になります。特に高級食材の撮影では、その価値を正しく伝えるためのライティング設計が重要です。


今回の撮影でも、神戸牛の焼き色と赤身の美しさを両立させることで、料理の魅力がしっかりと伝わる写真に仕上げることができました。


料理撮影をご検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。

料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。

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