高級店の料理写真はなぜ“緊張感”が重要なのか|構築的に見せる撮影設計

query_builder 2026/01/03
料理撮影の専門知識
ブログ

佐原のオーベルジュ・ド・マノワール吉庭様にて、メニュー撮影を行いました。撮影したのは、レアに焼き上げたマグロのタタキ バルサミコとババガヌーシュ添えです。


この一皿で特徴的なのは、ババガヌーシュの存在です。焼きなすと胡麻をベースにした中東料理のペーストで、前に出すぎることなく、マグロの旨味やバルサミコの酸味を受け止める役割を担っています。主役を引き立てながら、全体のバランスを整える、いわば“設計された脇役”です。


シェフとオーナー様からのご要望は、「構築的で緊張感のある一皿として見せたい」というもの。そこで撮影では、単に美味しそうに見せるのではなく、料理の設計思想そのものが伝わることを優先しています。


ライティングは低い位置から光を入れ、皿の表面をなめるように設計。これにより、ソースの配置やマグロの輪郭に自然な陰影が生まれ、要素同士の関係性が視覚的に整理されます。真俯瞰でありながら、断面とエッジが崩れないよう、陰影のコントロールを最優先にしています。


こうした撮影は、どこか一箇所でもバランスが崩れると成立しません。盛り付け・光・角度のすべてを揃えた状態で初めて、「整っている」と感じられる一枚になります。実際に、フレンチで研鑽を積まれたシェフからも、料理の意図が正しく伝わっているとの評価をいただきました。


料理撮影において重要なのは、見た目の華やかさだけではなく、その料理がどのような考え方で構成されているかまで汲み取ることです。特に高単価帯のメニューでは、この“緊張感の設計”が、そのまま価値の伝わり方に直結します。



料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。

----------------------------------------------------------------------

ラ・クレアシオン

住所:埼玉県草加市新栄1-13-5

          サニーヒルズ103

----------------------------------------------------------------------

NEW

VIEW MORE

CATEGORY

ARCHIVE

TAG