佐原のオーベルジュ・ド・マノワール吉庭様にて、メニュー撮影を担当しました。今回の被写体は「雅〜MIYABI〜」コース。和の前菜から始まり、フレンチへと展開し、魚料理・肉料理・デザートへと続く流れの中で、それぞれの皿がしっかりと主張しながらも、全体として統一感を持たせることが求められます。
日によって内容が変わる和の前菜は、旬菜を五寸皿に丁寧に盛り込み、静かな情緒を感じさせる一皿。一転して、真ダコとジャガイモにアイオリソースを合わせた洋前菜や、とうもろこしの冷製スープといった流れが続きます。さらに、真鯛のソテーと房総ポークの赤ワイン煮込みという二つの主菜が並び、最後はデザートで締める構成です。
撮影では、どの皿にも役割を持たせながら、情報過多にならないよう整理することが重要になります。皿数が増えるほど画面の密度は上がるため、見せる順序と配置をコントロールし、視線が迷わないように設計しています。
ライティングはやや後方からのサイド光をベースに組み、各料理の質感が立ち上がるポイントを狙っています。光を均一に回すのではなく、それぞれの皿に応じて陰影を持たせることで、素材の違いや調理のニュアンスが伝わるようにしています。
特に難しいのは、主菜が二皿ある構成です。どちらも強い存在感を持つため、片方だけが浮いてしまったり、逆に全体が重くなりすぎたりしないよう、明るさと配置のバランスを細かく調整しています。全体として一つの画にまとめながら、それぞれの魅力を損なわないラインを探る作業になります。
実際の撮影では、各皿の見え方を確認しながら位置や角度を微調整し、全体の流れが自然に見えるポイントを探っています。料理の完成度に対して、写真側も同じ精度で応えることが求められます。
コース料理の撮影は、単品の積み重ねではなく、全体の設計そのものが仕上がりを左右します。今回も、多皿構成の整理とライティングのバランスによって、コース全体の魅力が伝わるビジュアルに仕上げています。
料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。
ラ・クレアシオン
住所:埼玉県草加市新栄1-13-5
サニーヒルズ103
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