渋谷ワイナリー東京様にて、ぴあ発行の「おいしい肉の店」撮影を担当しました。今回のカットはエゾ鹿肉のステーキ。店内で醸造されたワインとともに提供される一皿で、料理単体ではなく空間ごと伝える設計が求められます。
鹿肉は赤身のニュアンスが繊細で、火入れによる色の変化がそのまま印象に直結します。カットされた断面のレア感と、にじむ肉汁をどう見せるかが軸になります。ここが弱いと、この料理の価値は伝わりません。
ライティングは、断面の質感が最も立ち上がる位置を基準に組んでいます。肉の繊維と水分が同時に感じられるように、光をコントロールしながらハイライトを配置しています。均一に明るくするのではなく、あくまで情報が出る部分だけを拾い、赤身の深さと肉汁の動きを共存させています。
背景は意図的に落とし込んでいます。暗部の中にワインボトルを溶け込ませることで、主張しすぎずに文脈だけを残しています。料理とワインの関係性を切り離さず、それでいて主役はあくまでステーキに置く。この距離感が、全体の印象を引き締めます。
また、全体のトーン設計も重要です。明るく軽く仕上げると、肉の重みや店の方向性とズレが生じます。コントラストを適切に保ち、シャドウを残すことで、落ち着いた空気と素材の強さを同時に表現しています。
メニュー撮影や媒体用のビジュアルでは、「料理+背景」をどう扱うかで完成度が変わります。単にきれいに写すのではなく、店のコンセプトまで含めて設計することで、写真の説得力は大きく上がります。肉料理やワインなど、組み合わせを前提とした撮影についても具体的にご提案可能ですので、お気軽にご相談ください。
料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。
ラ・クレアシオン
住所:埼玉県草加市新栄1-13-5
サニーヒルズ103
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