熟成肉を美しく見せる撮影設計|赤身とビールの空気感を両立するライティング
秋葉原のウルビアマン様にて、ぴあ発行の「おいしい肉の店」撮影を担当しました。今回のカットは、黒毛和牛門崎熟成肉のグリル。後方には、ベルギーの家族経営ブルワリー「デ・ドレ・ブルワーズ」のビールを配置しています。
熟成肉は、断面の色だけでは成立しません。肉の繊維感、表面の艶、火入れによる赤身の深さまで揃って初めて、食欲を引き出すビジュアルになります。今回はカット面のレア感がしっかり伝わるよう、肉の断面に視線が集まる設計で撮影しています。
ライティングには小さめのソフトボックスを使用しています。光を必要以上に回しすぎず、肉のエッジや繊維感を立たせるためです。柔らかすぎる光では、熟成肉特有の密度感が弱くなります。適度に締まった光を使うことで、赤身の質感と表面の艶が自然に際立つ状態を作っています。
また、この店はビアバーであり、空間の雰囲気も重要な要素です。全体を明るくすると、店の空気感が失われてしまいます。そのため、背景は暗く落とし込み、ビールもシャドウの中で存在感を出す方向に調整しています。背景を抑えることで、結果的に手前の熟成肉の赤がより強く浮かび上がります。
料理写真では、単純に料理だけを明るく撮れば良いわけではありません。店の業態や客層、空間の温度感まで含めて設計することで、写真全体の説得力が変わります。特に肉料理とアルコールを組み合わせる場合は、料理単体のシズル感だけでなく、空間の重心をどこに置くかが重要です。
メニュー撮影や媒体撮影で「店の雰囲気が伝わらない」「高級感が出ない」と感じる場合、光の作り方や背景処理を見直すことで印象は大きく変わります。料理だけでなく、店舗全体の世界観に合わせた撮影提案を行っていますので、お気軽にご相談ください。
料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。
ラ・クレアシオン
住所:埼玉県草加市新栄1-13-5
サニーヒルズ103
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