銀座のざくろ様にて、ぴあ発行「おいしい肉の店」の撮影を担当しました。 今回掲載しているのは、A3等級黒毛和牛のすき焼きセットランチです。
すき焼きの撮影では、火を通しすぎると肉の存在感が弱くなり、逆に生っぽさを残しすぎると料理としての完成感が崩れてしまいます。 そこで今回は、肉の赤みがわずかに残るタイミングで火を止め、黒毛和牛らしい肉感が伝わる状態で撮影しています。
特に意識したのは、赤身と割り下の関係です。 すき焼きは照りを綺麗に見せることで、一気に食欲の伝わり方が変わります。ただ、単純にハイライトを強くすると脂だけが目立ち、安っぽい印象にもなりやすい。そこで、肉の繊維感を残しながら、割り下の艶だけが自然に浮くようライティングを調整しました。
今回はアンブレラのみを使い、光の芯を適度に残した状態で撮影しています。 柔らかく回しすぎず、肉の輪郭にわずかなコントラストを残すことで、鍋全体がぼやけないよう設計しました。
また、背景は暗く落としています。 全体を均一に明るくすると、すき焼き特有の濃厚な空気感が弱く見えてしまうため、背景の情報量を整理し、視線が鍋の中心へ集まるよう構成しています。
黒毛和牛の撮影では、脂の美しさだけでなく、“赤身の旨さ”をどう見せるかが重要です。 特にランチ帯のメニュー写真は、単価感と親しみやすさの両方が求められるため、高級感だけに寄せすぎても成立しません。
料理写真は、料理を綺麗に見せるだけでなく、その店で食事をした時の温度感まで伝える役割があります。 今回も、銀座らしい落ち着いた空気感を残しながら、黒毛和牛の存在感がしっかり伝わるよう撮影しました。
料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。
ラ・クレアシオン
住所:埼玉県草加市新栄1-13-5
サニーヒルズ103
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