金の器と焼肉を美しく撮る料理撮影|金色を表現するライティングの考え方
後楽園の焼肉皐月様にてメニュー用の料理撮影を行いました。今回撮影したのは肉の盛り合わせです。 ただし一般的な皿ではなく、黄金の牛の形をした立体的な器に盛り付けられています。器にはかなり高さがあり、さらに底からはドライアイスの白い煙が立ち上がるという、非常にインパクトのある演出でした。
この撮影で重要だったのは、金色の器をどのように表現するかという点です。実は金は単なる「色」ではなく、光の反射によって金色として認識されます。つまり、光がなければ金には見えません。しかし強い光を正面から当てると、今度は反射が強すぎて白く飛んでしまいます。金属の器はこのバランスがとても難しい被写体です。
そこで今回の撮影では、背景側に光を回さず黒く落とすライティングにしました。背景を暗く整理することで、金の器の輪郭がはっきりし、反射もコントロールしやすくなります。そのうえで、金の部分には強く光らない程度の光を当て、肉の部分には別の光を使って質感が引き立つように調整しています。
金の表現は「光らせる」というよりも、「光を写し込む」という感覚に近いものです。器にどんな光が映り込むかを設計することで、はじめて金らしい質感が出てきます。料理撮影ではこうした反射のコントロールが非常に重要になります。
今回のカットでは、サシの入った肉の質感、金の器の存在感、そしてドライアイスの煙という三つの要素を同時に成立させる必要がありました。一枚の写真の中でそれぞれが主張しすぎないよう、光量や角度を細かく調整しながら撮影しています。
結果的に、この撮影で大きかったのは「背景に光を回さない」という判断でした。背景を暗く落としたことで金の器が引き締まり、肉の質感も際立ちます。料理写真では派手な演出があるほど光の整理が重要になりますが、そのバランスを整えることがフードフォトグラファーの腕の見せどころでもあります。
料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。
ラ・クレアシオン
住所:埼玉県草加市新栄1-13-5
サニーヒルズ103
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