【料理撮影の専門知識】赤を飽和させない ― カニちらし撮影における光の硬さの設計

query_builder 2024/11/09
料理撮影の専門知識
ブログ

上野のかに・海鮮居酒屋 かに新様にて、カニちらしのメニュー撮影を行いました。


刺身の上に重なり合うカニの身、散りばめられたイクラ。さらに手前に置かれたハサミが奥行きを生む、立体構造の一皿です。丁寧にほどかれた繊維が折り重なることで、面ではなく“層”として存在しているのが特徴です。


料理撮影は専門性が必要です。 特に赤みが支配的な料理は、光の設計で完成度が決まります。


今回はあえて硬めの光を使用しました。 通常の柔らかい光では、赤が回りすぎて色が飽和し、立体感が失われてしまうためです。


主光で明確な陰影を作り、右から銀レフでわずかに補助。 これにより、カニの繊維のエッジとイクラの粒立ちを保ちながら、全体のコントラストを整えました。


撮影はストロボを用い、店内照明の影響を排除。 赤を赤として正確に再現しつつ、白の濁りを防いでいます。


一見華やかな丼ですが、全体が赤系統であるため、露出と彩度のわずかな判断ミスが致命的になります。


料理の構造を理解し、 光の硬さを選び、 色を制御する。


その積み重ねが、料理の価値を正しく伝える一枚につながります。


料理撮影は、単に美しく撮る作業ではありません。 食材の個性を見極め、光で翻訳する専門技術です。



料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。

----------------------------------------------------------------------

ラ・クレアシオン

住所:埼玉県草加市新栄1-13-5

          サニーヒルズ103

----------------------------------------------------------------------

NEW

VIEW MORE

CATEGORY

ARCHIVE

TAG