自然光やLEDで料理撮影する方法

query_builder 2025/01/09 料理撮影テクニック
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著者プロフィール

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平野慎一(ひらの しんいち)

フードフォトグラファー

ラ・クレアシオン(La Creación)代表


料理撮影・メニュー撮影を専門に、飲食店の現場で撮影を行っているフードフォトグラファー。 1993年より料理撮影専門の広告写真スタジオに所属し、2003年に独立。 以降、首都圏を中心に多数の飲食店で実務ベースの料理撮影を手がけている。 料理を「作品」ではなく、メニューとして選ばれ、注文されるための商品として捉え、 撮影からRAW現像・仕上げまでを一貫して担当。 メニュー、グルメサイト、販促用途など、写真が使われる場面を前提に設計する撮影を重視している。 食べログ・ぐるなびなどのグルメサイト用写真に課題を感じたオーナーからの撮影依頼も多く、 料理の美味しさや質感を正しく伝え、集客や注文につながる写真制作を得意としている。

ラ・クレアシオン
住所:

〒340-0056

埼玉県草加市新栄1-13-5 サニーヒルズ103

プロが教えるメニュー撮影の基本と限界

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料理撮影は「偶然うまく撮れる」ことと、「安定して再現できる」ことが別物です。 SNS用の一枚なら前者でも成立します。 しかしメニュー撮影やWeb掲載写真は、色・質感・統一感が揃っていなければ成立しません。 料理撮影は専門性が必要な分野です。 理由はシンプルで、光を設計できるかどうかで結果が決まるからです。

この記事では、

・自然光で料理撮影する方法

・LED照明で撮るコツ

・色が揃わない失敗例

・商業撮影で限界が来る理由

をプロ視点で解説します。

自然光で料理撮影するなら、光を“選ぶ”ことが最優先

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自然光撮影が難しい最大の理由は、光が変動することです。 だから重要なのはコントロールではなく「選択」です。

<窓際ならどこでも良いわけではありません>

ベストなのは直射日光が入らない窓です。 直射日光は影が硬くなりすぎ、料理の立体感ではなく強い影が主役になります。 揚げ物の衣も、ソースの艶も、コントラストで潰れます。

理想の条件は次の3つです。

・北向きの窓

・レースカーテン越し

・建物の影になる時間帯

目的はひとつです。

柔らかい拡散光を作ることです。 自然光の料理撮影は、ここで8割決まります。 テーブルの向きで料理の質感が変わります 料理は窓に対して90度に置きます。 真正面から光を当てると立体感が消え、平面的になります。 横から光を入れることで、 揚げ物の衣 ソースの艶 スープの表面 こうした質感が立ち上がります。 料理撮影は陰影を作る作業です。 影は失敗ではなく、情報です。

テーブルの向きで料理の質感が変わります

料理は窓に対して90度に置きます。 真正面から光を当てると立体感が消え、平面的になります。

横から光を入れることで、

・揚げ物の衣

・ソースの艶

・スープの表面

こうした質感が立ち上がります。 料理撮影は陰影を作る作業です。 影は失敗ではなく、情報です。

レフ板で必ず反対側を起こします

窓の反対側が暗すぎると料理が潰れます。 白い紙 メニュー表 白い皿 ナプキン なんでも構いません。 光を戻すことが目的です。 プロの料理撮影も基本は同じです。 特別な機材ではなく、光の整理です。

店内照明は色を濁らせます

自然光撮影で最も多い料理撮影の失敗例は混ざり光です。 蛍光灯 電球色 スポットライト これらが混ざると料理は灰色に転びます。

可能なら

👉 店内照明を消す

👉 窓側だけで撮る

これだけで色の純度が上がります。


LED照明で料理撮影する正しい方法

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LEDは自然光より安定します。 ただし使い方を間違えると人工的な写真になります。 重要なのは光の硬さの制御です。

LEDは必ず拡散させます

裸のLEDは金属用の光です。 料理に当てるとテカりが出ます。

ディフューザー ト

レーシングペーパー

白布

キッチンペーパー

何かを挟んで光を柔らかくします。 ボックス型ディフューザー付きLEDを使うのも有効です。 光の面積を広げると質感が出ます。

LEDは1灯で十分です

多灯にすると影が消え、料理が平面になります。 基本は1灯。

横から当てる

反対側をレフで起こす

この構造はプロのメニュー撮影と同じです。

色温度は必ず固定します

LEDの色温度を途中で変えると、写真が揃いません。 料理撮影は色の統一が命です。 特にメニュー撮影では致命的です。 撮影中は絶対に触らないことです。


外光は完全に遮断します

LEDと自然光が混ざると色被りが起きます。 これはレタッチでも修正できません。

カーテンを閉める

夜に撮る

窓から離れる

LEDを使うなら、その光だけで世界を作ります。


自然光・LED撮影には限界があります

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ここまでやっても再現性は落ちます。

・季節変動

・店舗環境の制約

・スペース不足

・営業中の照明

・セット料理での光量不足

店内照明がついた状態で撮ると、必ず色被りします。 これは編集では直りません。

だから商業のメニュー撮影ではストロボ設計に行き着きます。 これは機材の話ではなく運用の話です。

撮影依頼の現場では、

👉 同じ料理を

👉 同じ色で

👉 何十品も揃える

必要があります。 スマホで1枚成功することと、 業務として成立することは別物です。

色が揃わない写真はSEO評価も下げます

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Webサイトの料理写真が

・オレンジに転ぶ

・青く被る

・ページごとに色が違う

状態は見た目の問題だけではありません。 画像はAIによってピクセル単位で解析されています。

品質が安定しないサイトは信頼性が低いと判断されやすく、検索順位にも影響します。 これは非常にもったいない損失です。 料理撮影は単なる写真制作ではありません。 ブランド評価とSEOを同時に支える基盤です。 だからこそ専門性のある撮影依頼が価値を持ちます。

まとめ:料理撮影は“光の設計”です

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自然光でもLEDでも、

✔ 光を選ぶ

✔ 混ざり光を止める

✔ 影を作る

✔ 色を固定する

これが基本です。

しかし商業のメニュー撮影では、 最終的に再現性がすべてを決めます。 料理撮影は専門技術です。 ここを理解しているかどうかが、結果の差になります。




料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。

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料理撮影に30年以上携わり、数多くの現場で培ってきた経験をもとに、料理人や店舗が大切にしている意図を正確に読み取り、写真として再構築しています。ストロボを用いた精緻なライティングと、レタッチまでを前提とした撮影設計により、料理の質感や立体感、シズル感を安定して表現することを重視しています。「きれい」で終わらせず、料理と店の価値がきちんと伝わる写真を目指しています。

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