中華料理の出張撮影を成功させる依頼ガイド

query_builder 2025/03/05 成功する料理撮影
画像18514

著者プロフィール

ロゴ

平野慎一(ひらの しんいち)

フードフォトグラファー

ラ・クレアシオン(La Creación)代表


料理撮影・メニュー撮影を専門に、飲食店の現場で撮影を行っているフードフォトグラファー。 1993年より料理撮影専門の広告写真スタジオに所属し、2003年に独立。 以降、首都圏を中心に多数の飲食店で実務ベースの料理撮影を手がけている。 料理を「作品」ではなく、メニューとして選ばれ、注文されるための商品として捉え、 撮影からRAW現像・仕上げまでを一貫して担当。 メニュー、グルメサイト、販促用途など、写真が使われる場面を前提に設計する撮影を重視している。 食べログ・ぐるなびなどのグルメサイト用写真に課題を感じたオーナーからの撮影依頼も多く、 料理の美味しさや質感を正しく伝え、集客や注文につながる写真制作を得意としている。

ラ・クレアシオン
住所:

〒340-0056

埼玉県草加市新栄1-13-5 サニーヒルズ103

中華料理のメニュー撮影は難易度が高い料理撮影

ブログ

中華料理のメニュー撮影や料理撮影は、数ある料理ジャンルの中でも特に難しい撮影分野です。理由は明確で、料理の色数が多く、油・照り・黒い器・白い皿など、光の影響を強く受ける要素が多いからです。

例えば、薬膳料理、麻婆豆腐、回鍋肉、青椒肉絲、炒飯、点心など、中華料理は「茶色」「赤」「黄色」「黒」が多く、光の当て方を間違えると料理が黒く沈んでしまいます。逆に光を当てすぎると油だけが光ってしまい、美味しそうに見えません。

中華料理の場合には、レタッチを前提とした撮影も重要になります。見た目が黒い料理には、黒い部分だけにレタッチを施すなどの処理が不可欠です。撮影の段階でレタッチを想定してライティングを組む必要があります。

ここで重要になるのが、料理撮影は専門性が必要な撮影であるという点です。単に料理を撮るのではなく、光を設計して料理を立体的に見せる技術が必要になります。

中華料理の料理撮影 失敗例に多いパターン

ブログ

料理撮影の失敗例として、中華料理では特に次のような写真が多く見られます。

・黒い料理が黒い塊になってしまい、料理の内容が分からない

・油だけがテカっている

・美味しそうに見えない

・盛り付けが雑で、ただ置いて撮っただけの写真

これはほとんどの場合、自然光だけで撮影しているか、ライティング設計をしていないことが原因です。

つまり、カメラマンの経験不足によって起こります。

自然光は一見きれいに見えますが、時間帯や天候で光の強さや色が変わります。つまり、写真のクオリティが安定しません。メニュー撮影ではこの「安定しない」というのが一番の問題になります。

料理撮影では、ストロボを使って光をコントロールし、毎回同じ環境を作ることで、安定した写真を撮影することができます。

また、料理をよく見て、盛り付けを整えてから撮影することも非常に重要です。料理撮影は撮るだけの仕事ではなく、料理を一番良い状態に整えてから撮影する仕事でもあります。

出張撮影で重要なのは「現場対応力」

ブログ

中華料理の出張撮影の場合、スタジオ撮影と違い、現場の環境に合わせて撮影を組み立てる必要があります。

店舗撮影ではよくあるのが、次のような状況です。

・店内が暗い

・テーブルが小さい

・背景がごちゃごちゃしている

・コンセントの位置が遠い

・撮影スペースが狭い

出張の料理撮影では、こうした環境でも安定して撮影できる機材構成とライティング設計が必要になります。ここが経験の差が大きく出る部分です。

料理撮影はスタジオで撮れる人より、出張現場で安定して撮れる人の方が難易度は高いと言えます。出張撮影は機材・光・スペース・時間の制約がある中で、結果を出さなければならない仕事だからです。

料理撮影の撮影依頼ガイド(出張撮影の流れ)

ブログ

中華料理の出張撮影やメニュー撮影の撮影依頼は、一般的に以下の流れで進みます。

1.撮影依頼

2.メニュー内容・点数の確認

3.撮影カット数の整理

4.見積提出

5.日程調整

6.出張撮影

7.レタッチ

8.データ納品

料理撮影で重要なのは、撮影当日よりも事前打ち合わせです。

・どの料理をメインにするのか

・看板メニューはどれか

・メニュー表に使うのか、ポスターに使うのか

・背景のイメージはどうするか

これらを事前に決めておくことで、撮影がスムーズに進み、撮影時間内に必要な写真を確実に撮影することができます。料理撮影は事前設計でほぼ結果が決まります。

メニュー撮影の相場と料金の考え方

ブログ

料理撮影やメニュー撮影の料金相場は、一般的に2時間30,000円〜50,000円程度が多いです。 撮影依頼をする際に注意するべきなのは、料金の安さだけで判断しないことです。

料理撮影では、

・食材の仕込み

・盛り付け

・スタッフの準備時間

・営業前の仕込み時間

・店舗の撮影時間確保

など、多くのコストがすでに発生しています。

つまり、撮影に失敗すると撮影料金以上の損失が出ることもあります。料理撮影はやり直しができない現場も多く、ここが非常に重要なポイントになります。 料理撮影の撮影依頼は、「料金」ではなく「失敗しないこと」を基準に考えるべきです。

メニュー撮影は売上に直結する

ブログ

メニュー撮影や料理撮影は、単なる写真撮影ではありません。売上を作るための販促物制作です。

写真が変わることで、

・注文率が上がる

・看板メニューが売れるようになる

・セットメニューの注文が増える

・単価の高い料理が出るようになる

といった変化は実際に多くの飲食店で起きています。

料理写真はお店の看板と同じ役割を持っています。だからこそ、料理撮影は専門のカメラマンに撮影依頼する意味があります。

中華料理の出張撮影を成功させるためのポイント

ブログ

最後に、中華料理の出張撮影を成功させるためのポイントをまとめます。

・料理撮影の実績があるカメラマンに撮影依頼する

・自然光ではなくライティング撮影ができるか確認する

・見積内容が明確か確認する

・撮影前にメニュー構成を決めておく

・看板メニューを優先して撮影する

メニュー撮影や料理撮影は、一度撮影した写真を長く使うことになります。だからこそ、最初の撮影依頼がとても重要になります。

中華料理の料理撮影や出張撮影を検討している場合は、価格だけでなく「光を設計できるか」「再現性のある撮影ができるか」を基準にカメラマンを選ぶことが、撮影を成功させる一番の近道になります。



料理撮影の依頼について全体を知りたい方は、 「料理撮影の依頼完全ガイド」をご覧ください。

ラ・クレアシオン
ロゴ

料理撮影に30年以上携わり、数多くの現場で培ってきた経験をもとに、料理人や店舗が大切にしている意図を正確に読み取り、写真として再構築しています。ストロボを用いた精緻なライティングと、レタッチまでを前提とした撮影設計により、料理の質感や立体感、シズル感を安定して表現することを重視しています。「きれい」で終わらせず、料理と店の価値がきちんと伝わる写真を目指しています。

ラ・クレアシオン

〒340-0056

埼玉県草加市新栄1-13-5 サニーヒルズ103