ラーメンのメニュー撮影で差がつく5つのポイント

query_builder 2026/03/06 成功する料理撮影
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ラーメン店のメニュー写真は、 単に料理を記録するためのものではありません。 食べログ、Googleマップ、券売機、デリバリーアプリなど、 多くのお客様は写真を見て注文を決めます。 しかし実際には、 「ラーメンの写真が美味しそうに見えない」 という相談を受けることも少なくありません。 東京を中心にフレンチから和食まで様々な業態の料理撮影を行ってきましたが、 ラーメン撮影は特に難易度の高いジャンルの一つです。 ここでは、ラーメンのメニュー撮影で重要になるポイントを 実際の撮影現場の経験をもとに解説します。

著者プロフィール

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平野慎一(ひらの しんいち)

フードフォトグラファー

ラ・クレアシオン(La Creación)代表


料理撮影・メニュー撮影を専門に、飲食店の現場で撮影を行っているフードフォトグラファー。 1993年より料理撮影専門の広告写真スタジオに所属し、2003年に独立。 以降、首都圏を中心に多数の飲食店で実務ベースの料理撮影を手がけている。 料理を「作品」ではなく、メニューとして選ばれ、注文されるための商品として捉え、 撮影からRAW現像・仕上げまでを一貫して担当。 メニュー、グルメサイト、販促用途など、写真が使われる場面を前提に設計する撮影を重視している。 食べログ・ぐるなびなどのグルメサイト用写真に課題を感じたオーナーからの撮影依頼も多く、 料理の美味しさや質感を正しく伝え、集客や注文につながる写真制作を得意としている。

ラ・クレアシオン
住所:

〒340-0056

埼玉県草加市新栄1-13-5 サニーヒルズ103

ラーメン写真は湯気よりも「スープの照り」で決まる

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ラーメン写真というと、 「湯気が立っている写真」をイメージする方も多いかもしれません。 しかし実際のメニュー撮影では、 ラーメンはかなり寄って撮影することがほとんどです。

そのため

・湯気を入れるスペースがない

・トッピングが見えなくなる

という問題が起こります。

ラーメン写真ではむしろ

・チャーシュー

・メンマ

・ネギ

などのトッピングをはっきり見せることの方が重要です。

湯気があると、 これらの具材がぼやけてしまうこともあります。 そのためラーメンの撮影では、 湯気よりもスープの質感をどう見せるかが重要になります。

スープの照りがラーメンの美味しさを決める

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ラーメンの印象を決めるのは、 実はスープです。

例えば

・透き通った醤油ラーメン

・濃厚な豚骨ラーメン

・コクのある味噌ラーメン

これらはスープの質感で料理の個性が伝わります。

撮影では スープ表面の油をライティングで反射させることで、 照りを出し食欲を引き出します。 この「照り」があるかどうかで、 ラーメン写真の印象は大きく変わります。

スマホ撮影では照りが出にくい理由

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ラーメン写真をスマートフォンで撮影すると、 スープの照りがうまく出ないことがあります。 理由はシンプルで、 光をコントロールできないからです。

自然光や店内照明だけでは

・スープが黒く見える

・反射が弱くなる

といった問題が起きやすくなります。

ラーメンの照りを美しく表現するには、 ストロボを使ってライティングを設計する必要があります。 光の角度と強さを調整することで、 スープの質感を引き出すことができます。

ラーメン撮影はスープを「飛ばさない」ライティングが重要

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ラーメン撮影で最も難しいのは、 スープの扱いです。 スープに光を当てすぎると、 表面が強く反射して真っ白になってしまいます。 逆に光が足りないと、 スープは黒く沈んでしまいます。

そのため

・スープは飛ばないギリギリの反射

・具材には立体感を出す光

という繊細なライティング調整が必要になります。 このバランスが取れて初めて、 ラーメンは美味しそうに見える写真になります。

ラーメン撮影は「スピード」が命

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ラーメンの撮影は、 時間との勝負でもあります。 出来上がったラーメンは 時間とともに状態が変わっていきます。

例えば

・麺がスープを吸って伸びる

・脂が固まり膜が張る

・チャーシューが乾く

こうした変化が起こる前に 撮影を終える必要があります。

そのため撮影では 空の丼でアングルを決める 具材の見え方を想定する スープの反射を計算してライトを組む といった準備を事前に行います。 ラーメンが提供されたら、 麺の位置などを箸で素早く調整して撮影します。

ラーメン店の売上は「券売機の写真」で変わる

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ラーメン店では、 券売機がそのままメニューになることが多いです。 お客様は券売機の写真を見て、 数秒で注文を決めます。 しかし券売機の写真は小さいため、 写真の情報設計が非常に重要になります。

例えば

・麺の立体感

・チャーシューの照り

・スープの質感

これらが一目で伝わる写真でないと、 料理の魅力が伝わりません。

また券売機の画面サイズに合わせて撮影することで、 小さな画面でも訴求力のある写真になります。

ラーメン店がプロ撮影を検討するタイミング

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実際の撮影依頼で多いのは、 次のようなタイミングです。

新規オープン:お店の第一印象は写真で決まります。 開業時にしっかりした写真を用意することで、 ブランドの印象も整います。

メニューリニューアル:既存の写真に違和感がある場合、 撮影を見直すことでメニュー全体の印象が変わります。

デリバリー開始:デリバリーサービスでは 写真の印象が注文数に直結します。 デリバリー会社から派遣されるカメラマンの場合、 ライティング設計が十分でない写真も少なくありません。 そのため、 フードフォトグラファーに直接依頼される店舗様も多くいらっしゃいます。

ラーメンのメニュー撮影を検討している方へ

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ラーメン写真では

・スープの照り

・具材の立体感

・光の設計

が重要になります。

フードフォトグラファーに依頼すると、 ラーメンのどこを強調すれば美味しそうに見えるのかを理解した上で撮影します。 適切なライティングを組むことで、 安定したクオリティの写真を提供することができます。 ラーメンのメニュー撮影を検討している方は、 一度写真を見直してみる価値があるかもしれません。



料理撮影の依頼について全体を知りたい方は、 「料理撮影の依頼完全ガイド」をご覧ください。


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料理撮影に30年以上携わり、数多くの現場で培ってきた経験をもとに、料理人や店舗が大切にしている意図を正確に読み取り、写真として再構築しています。ストロボを用いた精緻なライティングと、レタッチまでを前提とした撮影設計により、料理の質感や立体感、シズル感を安定して表現することを重視しています。「きれい」で終わらせず、料理と店の価値がきちんと伝わる写真を目指しています。

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