イタリアン料理撮影を成功させる秘訣|依頼で失敗しない基準

query_builder 2025/03/01 失敗料理撮影回避方法
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著者プロフィール

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平野慎一(ひらの しんいち)

フードフォトグラファー

ラ・クレアシオン(La Creación)代表


料理撮影・メニュー撮影を専門に、飲食店の現場で撮影を行っているフードフォトグラファー。 1993年より料理撮影専門の広告写真スタジオに所属し、2003年に独立。 以降、首都圏を中心に多数の飲食店で実務ベースの料理撮影を手がけている。 料理を「作品」ではなく、メニューとして選ばれ、注文されるための商品として捉え、 撮影からRAW現像・仕上げまでを一貫して担当。 メニュー、グルメサイト、販促用途など、写真が使われる場面を前提に設計する撮影を重視している。 食べログ・ぐるなびなどのグルメサイト用写真に課題を感じたオーナーからの撮影依頼も多く、 料理の美味しさや質感を正しく伝え、集客や注文につながる写真制作を得意としている。

ラ・クレアシオン
住所:

〒340-0056

埼玉県草加市新栄1-13-5 サニーヒルズ103

料理写真は「味」ではなく「売れるかどうか」を決める

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飲食店の料理写真は、料理の味を伝えるものではなく「売れるかどうか」を決める重要な販促ツールです。特にイタリアンは、色数が多く、皿も大きく、立体感も必要なため、撮影難易度が高いジャンルの一つです。ここが分かっていないと、どれだけ高いカメラを使っても、どれだけ高い料理でも、美味しそうには見えません。価格帯が高い料理は特に高級感を出さないといけません。写真で高級感を出し、「この価格でも食べに行きたい」と思わせることが重要です。

イタリアン撮影で最も重要なのは光と皿の見せ方

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私は30年以上、飲食店の料理撮影・メニュー撮影を専門に仕事をしていますが、イタリアン撮影で最も重要なのは「光の設計」と「皿の見せ方」です。ここが決まれば撮影はほぼ成功します。逆にここを間違えると、ほぼ失敗します。料理撮影はカメラやレンズではなく、光で決まります。ここを理解していないと、いつまで経っても料理写真は上手くなりません。

La VASARA CAFE & GRILL銀座本店でのメニュー撮影の事例

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実際に、銀座のLa VASARA CAFE & GRILLにてメニュー撮影のご相談を受けました。今までは、食べログから派遣されてきたカメラマンの写真と、自社の広報の方が撮った写真でメニュー撮影をしていたそうですが、どうも綺麗には撮れないとのことでした。 撮影の際には、広報の方が「撮り方を勉強させてください!」と言って撮影に同席されました。こちらも隠すものは何もないので、セッティング、ライティング、カメラ設定、全てを見せました。それだけではなく、光の設計についても説明しました。

料理撮影ができないカメラマンの典型例

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その方は写真の学校を卒業されており、スナップ撮影の経験はあったのですが、料理の撮影はほぼ素人でした。自然光でしか撮影したことがなく、これが撮影がうまくいかない原因だとすぐに分かりました。料理撮影は自然光では安定しません。時間、天気、季節、全てに左右されます。メニュー撮影には向いていません。 私はストロボでの撮影を推奨しましたが、ライティングの組み方が全く分からないようでした。光の方向、ディフューズ、レフ、影の作り方、ハイライトの出し方。説明しても最初はなかなか伝わりませんでした。料理撮影はカメラではなく、光で撮るものだからです。彼の中では、ストロボはカメラの上につけて真正面から光らせるもの。それがストロボだと考えていました。我々フードフォトグラファーは、そのような簡易的なストロボは滅多に使用しません。そもそもの考え方の違いで、料理撮影ができなかったのです。今後は自分たちでメニュー撮影をしたいと仰っていましたが、正直それは難しいでしょう。色被りをした、美味しくなさそうなメニュー写真になってしまう可能性が高いと思います。

イタリアン撮影で重要なポイント① パスタの立体感

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では、イタリアンの料理撮影で具体的に何が重要なのか。まず一つ目はパスタの立体感です。真上から撮るだけでは、ただの麺の塊に見えます。斜めから光を入れて、麺の一本一本に影を作ることで、立体感とシズル感が出ます。パスタは光の当て方で美味しさが大きく変わる料理の代表です。

イタリアン撮影で重要なポイント② オリーブオイルのハイライト

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二つ目はオリーブオイルのハイライトです。イタリアンはオイル料理が多いため、ハイライトが出ないと一気に美味しくなさそうに見えます。これは光の角度で決まります。料理に対して逆光〜半逆光で光を作るのが基本になります。このハイライトが出るかどうかで、写真のクオリティは大きく変わります。

イタリアン撮影で重要なポイント③ 皿の余白の処理

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三つ目は皿の面積の処理です。イタリアンは大皿が多く、余白が大きくなります。この余白の扱いが非常に重要で、余白が汚いと料理全体が安っぽく見えます。皿の向き、料理の位置、影の位置まで計算して撮影する必要があります。料理だけではなく、皿も含めて一つの写真として設計する必要があります。

料理撮影は機材ではなく光と設計

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ここまで設計して、初めてイタリアンの料理写真は綺麗に仕上がります。逆に言えば、これを考えずに撮ると、どれだけ高いカメラでも、どれだけ高いレンズでも、いい写真にはなりません。料理撮影は機材ではなく、光と設計です。

ここを理解しているカメラマンに依頼するかどうかで、メニューの見え方、売上、店のイメージまで変わります。これは大げさではなく、本当に変わります。

イタリアンの料理撮影をきちんと行いたいのであれば、料理撮影専門のカメラマンに依頼することをおすすめします。特に光を設計して撮影できるカメラマンかどうか、ここが一番重要です。



料理撮影の依頼について全体を知りたい方は、 「料理撮影の依頼完全ガイド」をご覧ください。

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料理撮影に30年以上携わり、数多くの現場で培ってきた経験をもとに、料理人や店舗が大切にしている意図を正確に読み取り、写真として再構築しています。ストロボを用いた精緻なライティングと、レタッチまでを前提とした撮影設計により、料理の質感や立体感、シズル感を安定して表現することを重視しています。「きれい」で終わらせず、料理と店の価値がきちんと伝わる写真を目指しています。

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