スマホで撮った料理写真とプロ写真の違い

query_builder 2026/04/01 失敗料理撮影回避方法
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飲食店が知っておくべき料理写真の考え方

飲食店のホームページ、メニュー、Googleマップ、SNSに掲載する料理写真について、「スマホで撮るのとプロに依頼するのは何が違うのか」とよく聞かれます。 結論から言うと、違いは機材ではありません。 設計・光・見せ方、この3つです。ここが決定的に違います。 スマホでもきれいな写真は撮れます。しかし、 売れる写真、注文が増える写真、店の価値が上がる写真になるかは別の話です。 この違いを、実際の撮影現場の経験をもとに説明します。

著者プロフィール

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平野慎一(ひらの しんいち)

フードフォトグラファー

ラ・クレアシオン(La Creación)代表


料理撮影・メニュー撮影を専門に、飲食店の現場で撮影を行っているフードフォトグラファー。 1993年より料理撮影専門の広告写真スタジオに所属し、2003年に独立。 以降、首都圏を中心に多数の飲食店で実務ベースの料理撮影を手がけている。 料理を「作品」ではなく、メニューとして選ばれ、注文されるための商品として捉え、 撮影からRAW現像・仕上げまでを一貫して担当。 メニュー、グルメサイト、販促用途など、写真が使われる場面を前提に設計する撮影を重視している。 食べログ・ぐるなびなどのグルメサイト用写真に課題を感じたオーナーからの撮影依頼も多く、 料理の美味しさや質感を正しく伝え、集客や注文につながる写真制作を得意としている。

ラ・クレアシオン
住所:

〒340-0056

埼玉県草加市新栄1-13-5 サニーヒルズ103

写真の目的が違う

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スマホ写真は「記録」、プロ写真は「広告」 スマホ撮影の多くは記録写真になります。

一方、プロの料理写真は売るための写真です。 ここを間違えると、いくらきれいに撮れていても意味がありません。

例えば、次の用途であればスマホ写真で十分です。

・SNSに今日のまかないを載せる

・新メニュー試作の記録

・スタッフの日常投稿

・ストーリー投稿

・営業中の雰囲気写真

これは記録や情報発信なのでスマホで問題ありません。

しかし次の用途は完全に広告写真になります。

・メニュー表

・ホームページ

・Googleマップ

・グルメサイト

・看板

・チラシ

・Uber Eats などのデリバリーサイト

これらに使う写真は、**「料理の記録」ではなく「料理を売るための写真」**です。

広告写真は、見た人が「食べたい」と思う写真でなければ意味がありません。

光の作り方が違う

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料理写真は光で決まる

料理写真は、ほぼ光で決まります。 これは30年以上料理撮影をしていて断言できます。

スマホで撮る場合、多くは次のような状態になります。

・店内照明

・天井のライト

・窓の光

・影が強い

・色が混ざる

・皿が暗い

・料理だけ白くなる

つまり、光を作っていない状態です。

プロの料理撮影では光を作ります。

・光の方向を作る

・影の強さを調整する

・反射をコントロールする

・料理の立体感を出す

・艶を出す

・湯気やシズルを出す

・皿やテーブルも含めて光を作る

つまり、料理だけではなく空間全体の光を設計します。


<実際の撮影現場の例>

あるレストランでは、それまで広報担当者がSNSやWeb用の写真を撮影していました。

写真の経験はあったようですが、スナップ撮影の経験でした。 スナップ撮影は自然光で撮影します。 ストロボを使ってもカメラの上に付ける簡易ストロボで、真正面から光を当てます。 この時点で料理撮影とは真逆のことをしています。

料理撮影では正面から光を当てることはありません。 自然光だけで撮影することもありません。 フードフォトグラファーは大光量のストロボを使い、光を構築して撮影します。 そのため、安定した光で料理の質感や艶を表現することができます。 同じ料理でも、光が違うだけで写真はまったく別物になります。

盛り付けと構図が違う

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料理人の盛り付けと写真の盛り付けは別物

料理人の盛り付けと、写真用の盛り付けは違います。 ここも非常に大きな違いです。

写真では、次のような調整を行います。

・高さを出す

・手前にメイン食材を置く

・色のバランスを調整する

・余白を作る

・器の向きを変える

・ソースを後から足す

・具材の位置を動かす

つまり、料理としての盛り付けではなく、写真として美味しく見える形に調整します。


失敗例

営業用の盛り付けのまま撮影

・具材が奥に寄っている

・手前が空いている

・皿が大きすぎる

・写真にするとスカスカに見える


成功例

撮影用に盛り直し

・メイン食材を手前に配置

・高さを出すように盛り付け調整

・ネギや薬味を最後に乗せる

・ソースを後がけ

・皿の向きを調整

これだけで写真の印象は大きく変わります。

写真の統一感が違う

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メニュー写真は「1枚」ではなく「メニュー全体」で考える

お店のメニュー写真で一番多い問題は、写真の統一感がないことです。

よくある例として、

・写真の明るさがバラバラ(自動補正)

・色が違う(自動補正)

・背景が違う(毎回違う場所で撮影)

・皿の大きさが違う(三脚を使わない)

・角度が違う(三脚を使わない)

・影の方向が違う(撮影場所が毎回違う)

これをお客様は無意識に見ています。 統一感がないと、お店は安く見えます。

プロの撮影では、次のように撮影を統一します。

・カメラ位置固定

・光固定

・背景固定

・皿のサイズバランス調整

・トリミング統一

・色調整統一

つまり、メニュー写真を1枚の写真ではなく、メニュー全体を1つのデザインとして作ります。

これはスマホ撮影で一番難しい部分です。

まとめ

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スマホ写真とプロ写真の一番大きな違い

スマホ写真とプロ写真の違いは次の通りです。

・写真の目的

・光の設計

・盛り付けと構図

・写真の統一感

・メニュー全体の設計

スマホでもきれいな写真は撮れます。 しかし、メニュー・ホームページ・集客に使う写真は、きれいな写真ではなく売れる写真である必要があります。 料理写真は料理を撮っているようで、実際は 料理・皿・光・影・色・余白・構図・統一感・メニュー構成 これらすべてを設計する仕事です。 ここが、スマホで撮った料理写真とプロの料理写真の一番大きな違いです。




料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。

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料理撮影に30年以上携わり、数多くの現場で培ってきた経験をもとに、料理人や店舗が大切にしている意図を正確に読み取り、写真として再構築しています。ストロボを用いた精緻なライティングと、レタッチまでを前提とした撮影設計により、料理の質感や立体感、シズル感を安定して表現することを重視しています。「きれい」で終わらせず、料理と店の価値がきちんと伝わる写真を目指しています。

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〒340-0056

埼玉県草加市新栄1-13-5 サニーヒルズ103

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