プロ直伝!ストロボで美味しそうなフードフォトを撮る極意
ストロボで料理写真を美味しそうに撮るには、光を「当てる」のではなく「作る」という考え方が重要。直当ては料理が不味そうに見える原因になり、ディフューズ・バウンス・逆光・サイド光などで光を広げ、自然光のような柔らかい光を作ることが基本。ストロボを使うことで天候や時間に左右されず、安定して美味しそうな料理写真を撮影できる。
ストロボ撮影=不自然になる、は間違い
飲食店の方からよく言われるのが 「ストロボだと不自然になりますよね?」 という言葉です。 これは半分正解で、半分間違いです。
不自然になる原因はストロボではなく、光の当て方です。 ストロボをカメラの上から直接当てれば、どんな料理でも美味しくは見えません。 影がなくなり、立体感が消え、ベタっとした写真になります。
つまり問題は機材ではなく、ライティングです。
基本は「逆光」か「半逆光」
料理写真のライティングは、基本的にこの2つです。
・逆光
・半逆光(斜め後ろからの光)
これが一番料理が立体的に見えます。 手前から光を当てると、料理の表面だけが明るくなり、のっぺりした写真になります。
料理は表面ではなく、影で形を見せるものです。 それにより立体感を表現することができます。
例えばステーキの場合、
真上からストロボ → 平面的
後ろからストロボ → 表面の凹凸が出て美味しそうに見える
光の位置だけで、料理の印象は大きく変わります。
ストロボは「直接当てない」が基本
プロの料理撮影で一番やらないのが、直当てストロボです。
必ずどれかをやります。
・ディフューザーを使う
・トレーシングペーパーを通す
・壁や天井にバウンス
・ソフトボックスを使う
要するに、光を一度大きく広げてから当てるということです。
光源が小さいと光が硬くなり、影が強くなります。 光源が大きいと光が柔らかくなります。 料理写真は基本的に柔らかい光です。 これを作るのがストロボライティングです。
よくある失敗例
飲食店や自分で撮影している方の写真を見ると、ほぼこの失敗です。
失敗例
・ストロボ直当て
・真上からの光
・美しい影がない
・皿だけ明るく料理が暗い
・背景が真っ黒
・光が強すぎてテカっている
これをやると、素人が撮った写真のような印象になります。 料理写真で重要なのは、明るさではなく立体感と艶です。
成功するライティングのパターン
一番簡単で失敗しないストロボ配置があります。
基本配置
・ストロボ:料理の後ろ
・ディフューザー:料理とストロボの間
・レフ板:手前(ストロボの反対側)
・カメラ:手前
この配置にすると、かなり安定して美味しそうに撮れます。
料理撮影はセンスより配置で8割決まります。 また、ストロボはサイドから当てても雰囲気が出て良い写真になります。 どの位置にストロボを持ってくると最適な表現になるか、少しずつストロボの位置を変えて光を探ることが重要です。
ちなみに、ストロボ、ディフューザー、レフ板を使ったからといって、すぐにプロ並みの写真が撮れるわけではありません。 「この位置にストロボを持ってくると、この部分に照りが出るのか」 「ディフューザーとストロボの距離はこれくらい離すと、これくらいの影が出るのか」 こういった光を探る地道な研究をして初めて、ストロボで料理写真が撮れるようになります。
自然光よりストロボの方が良い理由
「自然光の方がいい」と思っている人も多いですが、 実は仕事ではストロボの方が圧倒的に多いです。
理由はシンプルです。
・天気に左右されない
・時間に左右されない
・光の強さを固定できる
・毎回同じ写真が撮れる
・室内光と混ざらない
メニュー撮影やチェーン店、掲載用撮影は、ほぼストロボです。 自然光風にストロボで撮る これが一番安定します。
まとめ
ストロボで料理を美味しそうに撮るポイントはこの5つです。
・直当てしない
・光を広げる
・逆光か半逆光、もしくはサイド光
・レフ板で影を調整
・自然光のようなイメージで光を作る
ストロボは難しい機材ではなく、光をコントロールするための道具です。 料理写真はカメラではなく、レンズでもなく、光で決まります。
料理撮影の依頼については、 「料理撮影の依頼完全ガイド」でまとめています。